2016年5月、かずさマジックさんとのオープン戦
2016年5月、かずさマジックさんとのオープン戦についてです。(動画はInstagramに載せています)
前日まで感覚が悪く、コーチと感触を確かめながらブルペンで150球以上投げた翌日の登板です。
この日は、「左胸の意識」でどういった投球が出来るか?でした。
結果は1回無失点2奪三振ということで、結果・内容ともに良かった登板です。
「左胸の意識」についてですが、左胸をギリギリまで打者に見せないように心がけて投げるということです。
この意識は5/22にアップした、ケガをしない投げ方の投球方法#2「グローブをはめる手は胸へ」と意識している部分が似ています。
私自身一般的な投手の身体の使い方と比べて、上半身を捻転するフォーム(肩を入れる)です。
この投げ方は打者から見づらいフォームを作り易いと言われていますが、その分バランスを崩しやすいとも言われています。ということはコントロールも乱し易いということです。
それを改善するべく、左胸に意識を起きました。
左胸に意識を置くと、上半身を捻転する時のフォームと比べ自然体に近いフォームで投球が可能になります。
投球フォーム・打撃フォーム両方で言えることですが、一連のフォームの中で「捻転する(捻る)」動作を入れると、必ず「捻転した(捻った)動作を戻す動作」が必要になります。
簡単にいうと、フォームの中に「余計な動作」が発生してしますことになります。
(※中には余計な動作がしっくり来る選手もいます。)
そうなってしまうと、
①コントロールが悪い
②肩肘を痛めやすい
③試合中、突如コントロールを乱す。
など、パフォーマンスが下がりやすくなります。
あっ。オレそうかも。
うちの子そうかも。
うちの選手そうかも。
と、思った方は上記の様な「余計な動作」が無いかチェックするのも良いかもしれません。
もし、判断が出来ない。という方がいればご相談下さい。私で良ければチェックさせて頂きます。
脚の上げ方(軸脚始動)
今回は脚の上げ方です。
多くの人は踏み出し脚をグッと上げていくと思いますが、1回1回上げる「速さ」「高さ」「角度」などがバラバラになってしまって、身体全体のバランスが安定しない!ということありませんか?
そんな方に試してもらえたらと思います。
【目的】
・軸脚で立った状態(一本脚)でのバランス向上
・力み防止
・前への突っ込み防止
【実践】
①軸脚を一度上げて行きます。
→ポイントは、上げる時に「指先」から上げるので はなく、「股関節」からスッと上げるイメージを持って下さい。指先から上げてしまうと、動作自体が大きくなってしまいます。股関節から上げると、動作を最小限に抑えられます。
②上げた脚を降し、その反動を利用する。
→ポイントは、踏出し脚を自分の力を使って上げないこと。ようはリラックス状態です。
軸脚が地面に着いた反動を利用するので、踏み出し脚は「上げる」ではなく、「勝手に上がる」というイメージを持って下さい。
③自然に踏み出し脚が上がる
→②でも書いてある様に、踏み出し脚は「上げる」ではなく、「勝手に上がる」イメージが持てると、上の写真の様に「自然に安定した状態」が作れます。
【最後に一言】
100球投げて全て同じフォームで投げるのは不可能ですが、今回の動作を取り入れる事で同じフォームに近付けることが出来ます。
この様な細かい動作を繰り返すことで、身体に染みついて行くと思います。
また、これは投球だけでなく打撃にも活用出来ると思いますので試してみて下さい(^-^)
グローブの使い方(腕の連動)
今回はグローブの使い方です。
これ関しては、決まった形は無く人それぞれですので自分のやり易い形を見つけるキッカケになればと思います。
【目的】
※両腕(特にグローブ側の手)を上手く使って、肩・肘に余計な負担を掛けずに腕を振る。以下の内容で困っている方には特にオススメです!
・「腕が強く振れない」
・「腕の振りのタイミングが合わない」
・「腕が強く振れない」など
【写真】
全部で4種類です。
3段階で写真を載せていますが、分かりやすいなればと思い、縦に見ると全て同じ動作になっているので
確認しながら試してみてください。
①グローブの使い方(グローブ有)
②グローブの使い方(グローブ無)
③グローブの使い方(全身 横)
④グローブの使い方(全身 縦)
【注意点】
・いきなり一連の動作でやるのは難しいかもしれないので、その場合はグローブの手だけで練習してみても十分訓練になると思います。
・この写真のやり方が絶対ではありませんので、自分のやり易い様にアレンジしてみて下さい。
投球後のクールダウン
今回は、私が実際に現役時代行っていた投球後のクールダウンのストレッチです。
【目的】
その日の投球時による疲労を取ってあげることです。また、このストレッチをしながら「今日の投球はどうだったか」振り返る時間としても活用出来ます。カッコよく言うと頭と身体のストレッチでしょうか(^-^)
【説明】
全部で5種目ありますが、全て10回ずつを目安にやってみて下さい。5分もかからないと思います。
①肩甲骨のストレッチ part1
②肩のストレッチ part1(前後)
前
後
③肩甲骨のストレッチ part2
④肩のストレッチ (前)
⑤肩のストレッチ (横)
【注意点】
・動作はとにかく大きく!
小さくなってしまうと、ストレッチ効果が薄れます。最初は大袈裟に大き過ぎても構いません。
・安全な場所で行って下さい。グランド内でやる場合は打球が飛んで来ない場所、もしくは打球などを見張る人を近くに配置してやりましょう。
私自身、実際にバッティング練習の打球が当たりそうになったことがありました。ストレッチ中にこういった事が起こると、急な動作になるため首や関節を痛めたりする原因になり可能性がありますので注意して下さい。
・継続することが大事です!毎日やる事で、肩・肩甲骨の柔軟性が高まると思います。
まずは試しにやってみて下さい!
怪我をしにくい身体を作って行きましょう(^_^)
リリースのイメージ作り
今回は、実際に私が現役時代に取り組んでいたリリースのイメージ作りの紹介です!
簡単に説明して行きます!
まず準備するものです。
<屋外の場合>
①ボール
②的になる目印(白線や地面に直接描くなど)
<屋内の場合>
①タオル
②的になる目印(タオルが当たっても壊れない物)
【目的】
・リリースのイメージ向上
・肩(肩甲骨)のストレッチ
・両腕の連動性向上
【説明】
・まず、姿勢を作っていきます。
足を肩幅に開いて膝を軽く曲げます。
・次に的を作ります。
最初は、基本的な狙い目(黒○)から試してみて下さい。慣れて来たら右投(青○)、左投(赤○)に分かれて試してみてください。
何故利き手によって的の狙い目が違うかというと、しっかりと腕を振り切る(右投なら左側、左投なら右側)という目的もあるからです。
応用編として、ピッチングをイメージしてコース(上下左右)に投げ分けるのもオススメです!
より実戦向きの練習になります。
・次に、実際の動作です。
分かり辛くて申し訳ないですが、1枚目と2枚目の写真の様に、リズム良く、両肘で「○」を5周程描く様に回します。ピンと来ない方は、マエケン体操をイメージすると分かり易いかもしれません。
・5回程描けたら、そのまま的を目掛けてリリース(タオルなら的に叩きつける)します。
・10回×3セットが目安です。
・注意点としては、「肩を5周回す動作」と「リリースの動作」は小さくならない様にして下さい。大袈裟にやるぐらいで問題ありません。
・キャッチボールの前に行うと、より効果的だと思います。是非試してみて下さい‼︎
遊びながら指先のトレーニング
今日はボールを2個使った指先のトレーニングです。
やり方は至って単純‼︎
下の写真の様に、手のひらにボールを2個置いて時計周り&反時計回りに転がして行くだけです。
それぞれ10回転ずつぐらいが目安です。
実際にやってみるとわかりますが、意外と難しいです。指先だけでなく、前腕の筋肉も使うので良いトレーニングになります。
このトレーニングは、私が現役時代に実際にやっていたトレーニングです。
最初はボールを見ながらやっても失敗してばかりでしたが、数日でテレビを見ながらスムーズに転がすことが出来ました。
これを習慣にしてからは、指先の感覚が良くなり投球時の「余計な力み」が無くなり、効率よくボールに力を伝える事が出来ました‼︎
意外だったのは、野球教室で力を発揮してくれたことです。子供達に指導をしている最中にチラッと披露すると、「えっ⁉︎何それ⁉︎やりたい‼︎やりたい‼︎」と子供達が興味を示してくれました。コミニュケーションとしても役割も担ってくれます。
良かったら試してみて下さい‼︎
ケガをしない投げ方の矯正方法 #2
今回も簡単に出来る投球フォーム矯正術です‼︎
第2回は「グローブをはめる手は胸へ」です。
この矯正の目的は、第1回同様「ケガ予防とコントロールの安定」です。
早速ですが、やり方はこんな感じです。
(横、斜め、注意点の順番で載せます)
ポイントを簡単に説明します。
① グローブをはめる手は「常に胸に置く」
(出来る限り胸から離さない)
② 実践する時は短い距離からでOK
③ ×の写真の様に両胸が相手に見えたらNG
○の写真の様に両胸が相手に見えなければOK。
④「投げづらい」と感じればOK‼︎
ポイントを4点挙げましたが、特に④「投げづらい」という感覚を大切にして下さい。
最初はとても違和感があると思います。表現を替えれば「苦しい」という感覚に近いかもしれません。
これが出来る様になると、「ケガ予防とコントロールの安定」はもちろん、相手(バッター)から見づらい投球フォームになります。
「見づらい」ということは
「打ちにくい」ということです。
これはかなりオススメです。また、投手としてプレーしていく以上、常に追求したい動作です。
極端な例ですが、
150キロの見やすいストレートを投げる投手、
140キロの見づらいストレートを投げる投手、
どちらの選手が活躍すると思いますか?
確かに150キロ投げることは素晴らしい事ですが、
間違いなく140キロの見づらいストレートを投げる選手が活躍します。
この動作が自然に出来ている選手も稀に現れますが、正直なところ全く意味がありません。
何故なら、自然に出来ているということは「たまたま」と一緒です。
どうすれば相手を打ち取れるか?
どうすれば相手は嫌がるか?
自分に足りない物はなにか?
といった、「考える」という動作がとても大切なことです。
見づらいフォームを作ろう‼︎という明確な目的が無いとレベルアップは見込めません。
是非試してみて下さい‼︎